一戸建ての購入や家を新築する際に、屋根の色や材質を気にしても形の種類については気にしていないという方も多いのではないでしょうか。
屋根の種類にはそれぞれに特徴があり、コストやメンテナンス事情が異なります。
今回は、一戸建ての屋根の種類でよく用いられる「切妻屋根」「寄棟屋根」「片流れ屋根」の3種類をご紹介します。
一戸建ての購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
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お問い合わせはこちら一戸建ての屋根の種類を解説!切妻屋根とは?
切妻屋根(きりづまやね)は三角屋根のことで、長方形の2面で構成されるシンプルな形状が特徴の屋根です。
切妻(きりづま)一般的によく用いられる種類で、街でもよく見かけられることができます。
切妻屋根のメリット
屋根の形状としてもっともよく使われている切妻屋根のメリットをご紹介します。
雨漏りしにくい
切妻屋根の構造はシンプルなため、雨漏りがしにくいメリットがあります。
屋根は接合部分から雨が侵入することが多いため、接合部分が多い屋根ほど雨漏りのリスクも多くなります。
2面の面で構成された切妻屋根は、接合部分が面と面をつなぐ部分が1か所しかないため、雨漏りリスクも減少するのです。
コストが削減できる
使用される面が2面しかない切妻屋根は、シンプルな形状のため施工費用を抑えることができます。
雨漏りリスクの少ないため、メンテナンスもしやすくコストの削減が可能です。
小屋裏やロフトスペースを確保しやすい
切妻屋根は形が三角形のため、小屋根裏やロフトなどのスペースが確保しやすい特徴があります。
屋根裏収納の部分に通気口を設置できるため、部屋の熱気や湿気を逃すことができます。
一戸建ての室内の空気を快適に保つことができるでしょう。
和風・洋風のどちらにも合う
切妻屋根は、瓦やスレート葺などさまざまな材質にも採用することができます。
デザインによっては和風、洋風どちらにも合わせやすいこともメリットの1つです。
ソーラーパネルの設置がしやすい
切妻屋根は、ソーラーパネルの設置もしやすい形状の種類です。
屋根に勾配をつけることで、ソーラーパネルの面積を広くすることもできます。
切妻屋根のデメリット
切妻屋根は、軒のない側面に雨や日光が当たりやすく、一戸建ての外壁が劣化しやすいというデメリットがあります。
またよく見かける一戸建ての屋根のため、デザイン性を重視する方には物足りなさを感じるかもしれません。
一戸建ての屋根の種類を解説!寄棟屋根とは?
寄棟屋根(よせむねやね)は、一戸建ての最上部から四方向に向かって屋根が広がった形状の屋根です。
台形の面が2つと三角形の面2つで構成され、真上から見ると長方形に見えることも特徴です。
古くからある屋根の種類で、切妻屋根の次によく見られる一戸建ての屋根でもあります。
寄棟屋根のメリット
切妻屋根に次いでよく見られる寄棟屋根のメリットをご紹介します。
落ち着いた重厚感のあるデザイン
2面の屋根の切妻屋根に比べ4面の屋根がある寄棟屋根は、落ち着いた雰囲気や重厚感が感じられるデザインとなっています。
伝統的な和風建築から現代的なデザインの建築まで、一戸建てに幅広く採用される屋根の種類です。
雨風や日光に強い
寄棟屋根は四方向に屋根があるため、雨や風の威力を四方向に分散することができます。
また四方向に屋根があることで、雨や紫外線が直接壁に当たる部分を減らすことができるため、建物自体の耐久性を高める効果があります。
高さ制限のある地域にも対応しやすい
地域によっては北側斜線制度など、北側の家への日光を遮らないための高さ制限が設けられていることがあります。
寄棟屋根は四方向に屋根が傾斜になっているため、高さ制限もクリアしやすいメリットがあります。
寄棟屋根のデメリット
次に寄棟屋根のデメリットについて解説します。
コストがかかる
寄棟屋根のデメリットは、切妻屋根に比べ設置やメンテナンスのコストが高くなることがあげられます。
寄棟屋根は継ぎ目である接合部分が多く複雑な形状をしているため、材料費や工期も切妻屋根より多くかかることになります。
屋根裏スペースが取りにくい
寄棟屋根は屋根部分が高くならないという特徴がありますが、その分屋根裏スペースが取れずロフトや小屋根裏などのスペースが取りにくいという面もあります。
屋根裏のスペースが少ない分湿気がたまりやすく、換気がしにくくなります。
湿気は木材を腐らせカビが発生するなど、一戸建てに住んでいる方に被害を及ぼす原因にもなります。
寄棟屋根を採用する場合は、換気口をつけるなどの工夫をすることが必要です。
雨漏りのリスクがある
寄棟屋根は切妻屋根と比べて屋根の接合部分が多く、その分雨漏りのリスクも増えることになります。
雨漏りを防ぐためにも、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。
太陽光パネルが設置しにくい
寄棟屋根はそれぞれの屋根の面積が小さいため、太陽光パネルの設置がしにくいというデメリットがあります。
太陽光パネルを設置したい場合は、コンパクトなタイプの太陽光パネルを利用すると良いでしょう。
一戸建ての屋根の種類を解説!片流れ屋根とは?
最後にご紹介するのは、最近の一戸建てでよくみかけるようになった片流れ(かたながれ)の屋根です。
片流れ屋根とは、切妻屋根を半分にしたような片面だけに屋根がついている屋根の種類のことです。
比較的小さめの住居に設置されることが多く、スタイリッシュでデザイン性があることも特徴です。
片流れ屋根のメリット
片流れ屋根のメリットについてご紹介します。
コストを抑えることができる
片流れ屋根は構造がシンプルなため、ほかの屋根の種類と比べてコストを抑えられるといったメリットがあります。
使われる部品が少ないため、メンテナンス時の費用も低めに抑えることができます。
デザイン性が優れている
デザイン性が高いため、おしゃれな家に住みたいと考えている方におすすめの種類です。
片流れ屋根を採用することで、シンプルで現代的なデザインにすることが可能です。
広い屋根裏スペースを確保できる
片流れ屋根は、屋根と天井板の間に広い屋根裏スペースを確保することができます。
天井を高くして開放感のある空間にすることや、窓を設置し居室スペースを造ることも可能です。
太陽光パネルの設置がしやすい
片流れ屋根のメリットとしてあげられるのが、太陽光パネルの設置がしやすいということです。
片流れ屋根は広い面積を確保できるため、太陽光パネルの運用を最大限に利用することができます。
片流れ屋根のデメリット
次に片流れ屋根のデメリットについて解説します。
雨漏りのリスクがある
片流れ屋根のデメリットは、雨漏りをするリスクがあるということです。
片流れ屋根は接合部分がなく1枚屋根のため、屋根の内側に雨が入りやすい形状をしています。
このような状態を防ぐためには、破風板を立ち上げるといった解決策があります。
破風板とは、屋根の内側に雨が入るのを防ぐために取り付ける板のことです。
破風板を取り付けることで、雨風の侵入リスクを減少することができます。
雨どいの負担が大きい
そのため雨どいへの負担が大きく、不具合が生じる可能性も高くなります。
定期的に雨どいに不具合が生じていないか、ゴミが溜まっていないかといったチェックが必要になるでしょう。
まとめ
今回は、一戸建ての屋根の代表的な種類である、切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根について解説しました。
屋根の種類にはコストや耐久性、デザイン性などに違いがあります。
それぞれの屋根のメリット・デメリットを考慮して、自宅に合う屋根の種類を検討しましょう。
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