築何十年と経過した古民家は古いだけでなく、そこには伝統住宅ならではの趣や雰囲気が感じられ、本格的なレトロモダンな住まいを楽しめるでしょう。
ここでは古民家をリノベーションした場合にどれくらいの費用がかかるのか、国や自治体が打ち出す制度の利用についてなどを解説します。
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古民家とは、伝統的な日本の住宅のうち、建築から数十年や100年以上を経過している住まいを指しますが、そこにはどのような魅力があるか知っていますか?
重厚感のある独特の雰囲気!特徴的な間取り!
奥行きのある土間や長い縁側など、現代では採用されにくい独特の間取りと、そこから醸し出される重厚感ある雰囲気は古民家ならではの魅力の1つです。
古い時代の生活スタイルに適合した間取りは、現代のスタイルに適さない部分もありますが、その魅力ある雰囲気に多くの方が感動するでしょう。
どっしりと構えられた大黒柱や天井を支える梁を見せる独特の構造は、木材の温もりや存在感を活かし、落ち着いた印象を与えてくれます。
あえて古い形を残しつつ、新しいデザインの家具とのアンバランスを楽しんだりするのも、古民家をリノベーションする楽しみのひとつです。
使用木材の強度は現代の木材よりもすごい!
古民家に具体的な定義はありませんが、昭和25年よりも以前に建てられた伝統的な建造物を指すのが一般的で、その築年数は60年や70年以上も経過しているものがたくさんあります。
何十年、ものによっては100年以上もの古い物件もあり、使用されている木材は現代住宅で使用されるものよりもはるかに強度が高いです。
現代では高級木材に挙げられるヒノキやケヤキが惜しげもなく使われ、その材質は800〜1,200年は保たれるとも言われています。
これらの入手困難な木材を使った建物は、木材の持つ魅力を余さず活用されていて、流行に左右されないオリジナルな住まいを得られる点もまた魅力です。
節税の魅力!築年数に左右される固定資産税がお得に!
毎年、住まいのある市区町村から課税される固定資産税は、建物の築年数によって税額が決定する仕組みのため、築年数の古い住宅は税金が安く抑えられます。
古民家はほかの住まいにはない独特な雰囲気を持ちながらも、築年数が古いため税金が安くなるのが魅力で、それはリノベーションをしてもほぼ変わりません。
リノベーションの仕方によっては固定資産税が上昇する可能性はありますが、新築の物件を購入するよりも軽減できる可能性が高いです。
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古民家のリノベーションにはいくらの費用がかかるのか?

古民家は建物の築年数が相当古いだけに、リノベーションするにはどれほどの費用がかかるのでしょうか?
工事費用の相場とは?理想の住まいにいくらかかる?
古民家のリノベーション費用の相場を考えるには、住まいの構造に関わらない一部を工事するのか、建物を半壊して工事するのか、一度解体してから柱や梁を再利用するのかによって変わります。
住まいの構造に関わらない工事であれば、水回りや床などの一部だけを改修する工事で済ませられるため、キッチンならば50〜150万円、トイレならば20〜50万円ほどが相場です。
耐震基準を満たすための工事をおこなうならば、建物を半壊させておこなう必要があるため、300万円以上の費用がかかるでしょう。
建物すべてを一度解体する方法は、建物の老朽化が進んでしまっている場合や現代の耐震基準を満たしていない場合に選ばれますが、延べ坪20坪ほどで1,400〜1,800万円ほどかかる可能性があります。
どの方法を選んでも、住まいの状態や築年数、補強・改善したい部分などによって費用は変動するでしょう。
実例1:築100年の古民家の使い勝手を良くする
築100年以上の古民家のリノベーションでは、890万円をかけて約2か月の工事期間で、水回りを中心に生活の利便性を向上させました。
昔ながらの古民家のキッチンは広すぎると感じられる方が多いですが、このケースでも広さが利用される方の負担になっていたため、家事動線をコンパクトにするのが目的です。
古民家らしい雰囲気や生活の邪魔にならない特徴は活かしつつ、古くなった設備の交換と生活空間をコンパクトにする工事をしています。
1つ1つの空間の広さは魅力ではありますが、使い勝手が悪いと感じるようであれば、コンパクトにまとめるのも1つの方法です。
実例2:伝統住宅の風合いを残した洋風住宅へ
全面リノベーションをおこなった古民家は、日本の伝統的な住宅の風合いを残しつつ、洋風住宅へと変貌を遂げました。
この建物は築60年を経過した古民家で、2,700万円をかけて耐震補強からリビングなどの室内、外壁工事までおこなっています。
昔ながらの田の字型の間取りを、玄関・階段・水回りの配置を見直してゆったりと広い室内に整えつつ、重厚感ある柱と梁は再利用しました。
外観は現代的な洋風住宅ですが、室内に入れば重厚な柱と梁が姿を見せる日本の伝統的な住宅の一面が見られます。
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古民家を再生!リノベーションの際に利用できる補助金制度

リノベーションによって古民家再生することは、自治体にとっても人口の増加や街の活性化に繋がるため、さまざまな補助金制度を打ち出しています。
建物の安全性を向上!耐震補強工事に関する補助金
築年数が古いため、現代の耐震基準を満たしていない建物が多く、耐震補強工事はほとんどの古民家で必要となるでしょう。
耐震補強工事は建物の構造体を作り変えたり補強したりするため、費用が高額になりやすく、補助金制度が利用できるかどうかの確認をおすすめします。
こちらの制度は各自治体がその年の予算に応じて受け付けているため、適用条件を満たしていても補助金を必ず受け取れるとは限りません。
耐震補強工事をおこなう前に、自治体に制度が利用できるかどうか、満たすべき条件は何かをしっかりと確認しておきましょう。
省エネ住宅向けの補助金制度も受けられる!
住まいへの太陽光パネルの設置や省エネ給湯器の設置、高性能建材を使用した断熱工事の補助金制度も、古民家リノベーションの際に利用可能です。
高性能建材を使用した断熱工事では、対象製品を使用すれば、補助対象費用の3分の1以内で一戸120万円を上限とした補助金がもらえます。
そのほかにも家庭用蓄電システムや家庭用蓄熱設備の導入についても、補助対象費用の3分の1以内で、それぞれに応じた金額が受け取れる制度です。
ただし、対象製品を使用した場合に限られており、適用条件も随時更新される恐れがあるため、利用する際には必ず最新情報を確認してからが良いでしょう。
要介護者がいる場合にはバリアフリー化の助成制度!
住まいに要介護1〜5に認定された方が居住される場合のバリアフリー化工事ならば、高齢者住宅改修費用助成制度が適用できます。
こちらは介護保険制度の一環で、20万円を上限金額としてリノベーション工事にかかった費用の9割が受け取れる制度です。
適用には要介護認定された方が同居する、認定を受ける本人が実際に居住しているなどの条件を満たす必要があります。
工事内容の幅は広く、室内への手すりの設置やトイレの床面積の拡張、室内の段差をなくすなどさまざまです。
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まとめ
古民家リノベーションとは、現代のライフスタイルに合わせて住みやすさを追求しながら、伝統的な日本の住宅を活かした住まいを作ります。
物件によって耐震工事や断熱工事などが必要になりますが、何を活かして生活を豊かにするか、考えるのも楽しいでしょう。
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