日本全国に普及した
マンションの間取り図を見ていると、実にさまざまなタイプがありますが、よく見ていると多くの物件が「田」の文字のような形をしていることに気が付くでしょう。
日本で普及している田の字タイプの間取りとは何か、この間取りが作られた歴史とともに物件を選ぶ際のポイントまで解説します。
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お問い合わせはこちら田の字マンションとは?数多くの物件に採用される間取り

マンションのよくある間取りと聞けば、誰もが田の字のように区切られた間取りを思い浮かべるのではないでしょうか。
どうしてこのタイプの間取りが多くの物件に採用されているのか、マンションが建てられてきた歴史を紐解くとわかります。
田の字マンションとは?マンションが建てられた歴史
田の字タイプの間取りを採用するマンションのことを、田の字プランのマンションと呼ぶようになったのは、1970年代のマンションブームのころです。
この時代になって日本全国にマンションが一般的に浸透してきましたが、建築には多種多様な問題が起こりました。
さまざまな問題を解消するために、プランを標準化し、良質な住まいを建てやすくする対策としてできたのが、田の字プランです。
建物全体の間取りを統一することで、質を下げずに建築コストを下げることもできて、誰もが納得する住まいとなりました。
田の字プランの間取りは、玄関から廊下が一直線に伸び、左右、上下に各部屋が振り分けられているように見えるのが特徴です。
玄関の両脇にある部屋は書斎や寝室として利用されることが多く、奥の部屋がダイニングキッチンとリビングスペースとして利用されるよう設計されています。
この間取りは独特?暮らしやすさよりも建てやすさ?
玄関や共用廊下に面した場所にプライベートな個室が設けられているのはどうしてでしょうか?
実は、今から約50年前の1970年代に一世を風靡した田の字プランのマンションは、メンテナンスしやすいことを重点に置いて設計されたからです。
水回りなどの設備を1つの場所に集中させることで、建築する際の無駄を省くことができます。また、後々のメンテナンスがしやすくなり維持管理が楽になりなす。
評判の良いプランはすぐに広まり、現代の日本のマンションで多く採用されるプランとなっていきました。
しかし、個々の住みやすさや快適性の点においては、住みにくいと感じられる方もいらっしゃるでしょう。
田の字プランは家族が同じスペースを共有しやすいため、現在もファミリー向けマンションに採用されている間取りです。
田の字プランマンションのメリット・デメリット

日本全国に普及した田の字プランには、様々なメリットもあれば、どうしていまだにこのデメリットが重要視されないのかと思う部分もあります。
メリット多数!設備トラブルが少ない・低価格!
数多くのマンションで今も採用される田の字プランのメリットはいくつもありますが、主だったものを挙げるならば、設備トラブルを軽減できる、建築コストを下げられることです。
建築の無駄を省くため、水回りなどの設備を1つの場所にまとめていますが、これによりメンテナンスがしやすくなり、設備関連のトラブルが起きにくい要因となっています。
また、建築コストの削減が叶えられているということは、物件価格にも大きく影響しており、質の良い住まいをできるだけ安く手に入れることができるメリットにも繋がります。
さらには、マンション建設の普及にもつながり、多数の物件から好みの物件を選べることも、住まい探しの大きなメリットにつながっています。
これら以外のメリットでは、玄関側の個室は室内での独立性が高く、プライベートを保ちやすい部屋となるでしょう。
大きな窓が取り付けられるリビングスペースでは、自然の光を採り入れ、窓からの換気もおこないやすいというメリットもあります。
デメリットはプライバシー性の低さ!窓は開けられない?
田の字プランの間取りは日本で普及している間取りですが、暮らしやすいかと言われるとそうでもないデメリットもあります。
最大のデメリットは、共用廊下に面した玄関側の部屋では、プライバシー性が低くなると言わざるを得ないことです。
室内だけで見れば、玄関を入ってから家族の誰にも会わずに自分の部屋に入ることが可能ですが、窓は共用廊下に面した側にしか取り付けられません。
それにより、室内で見れば独立はしていても、建物全体で見ると窓を開けることが難しい部屋となってしまったのです。
また、部屋の独立性が強いことから、家族間でのコミュニケーションが取りにくくなるデメリットも無視できないものでしょう。
思春期の子どもを持つご家庭では、子どもと接する時間と機会の減少に悩まされる可能性があるかもしれません。
田の字プランのマンションを選ぶポイントはどこ?

日本全国で昔から普及してきたプランなので、田の字プランに該当しないマンションのほうが件数は少ないです。
では、田の字プランでも住みやすい物件を見つけることはできるのか、選ぶ際に気を付ける3つのポイントを解説します。
プライバシー性を確保できるポイントは角部屋
デメリットとして挙げた共用廊下に面した部屋のプライバシー性の低さですが、これは角部屋を選択することで状況が変わります。
共用廊下を使用するのは、同じ階に住む方や宅配便の配達の方などがほとんどですが、左右に隣の部屋があれば多くの方が自分の部屋の前を通過するでしょう。
しかし、角部屋ならば、部屋の前の共用廊下を通過するのは自分以外にはいないので、窓を開けていても覗かれる心配は低くなります。
ただし、角部屋でも目の前にエレベーターや階段が設置されている場合は人の往来があるので、プライバシー性はほかの部屋と変わらないでしょう。
採光しやすさのポイントは窓正面の建物の有無
リビングに面した大きな窓が採光と換気に大いに役立つのですが、目の前に大きな建物があると光を取り入れるのが困難になります。
今現在は窓の外を一望できるとしても、将来目の前に大きな建物が建築されないとは限らないため、高層階の部屋を選ぶこともポイントになるかもしれません。
また、窓が天井から床まである掃き出し窓のほうが光を取り入れやすいので、窓の大きさや形も確認すべきポイントです。
柱や仕切りの位置で部屋の使い勝手は変わる
間取り図を見ただけでは見逃しがちですが、実際に室内を見ると、柱や梁の位置によってはデッドスペースが生まれてしまうことがあります。
部屋の角にある柱や天井にある梁などが室内に侵食していると、置きたい家具を置けない事態に陥る可能性があるので、暮らしにどう影響するかを具体的にイメージすることが大切です。
また、リビングと隣り合う部屋との仕切りが可動式の間仕切りであれば、部屋を分けることも1つの空間として利用することも簡単にできます。
物件によっては仕切りを取り払うこともできるタイプもあるので、設備の内容をよく確認してみると良いでしょう。
まとめ
近年では特徴ある間取りの物件がいくつもありますが、まだまだ田の字プランのマンションの数のほうが多いです。
住まいをお探しであれば、似たような間取りでも、実際の生活や使い勝手をイメージしながら内見をしてみましょう。
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